津田左右吉

記紀批判

厳密な文献批判的研究

戦後の日本古代史学の画期的な「共有財産」となる

 

津田自身の尊皇心がその貫徹を促進した面と促進した面がある

 

中国古典研究

津田のナショナリズムによる歪み

 

『文学に現はれたる我が国民思想の研究』

「我が国文学の上に現はれている国民思想の種々相と其の変遷及び発達の径路との研究」を企図してそれによって「僕の思想を世間に向つて提出することのなる」

 

「平民文学の時代」としての近世

文学:実生活の中で育まれた思想

儒学:書物から得た知識であり、実生活から形成されたものではない

武士道:戦闘者としての武士の本質と平時で生きる現実との乖離からくる「変態道徳」

国学:自己の内生活に関わらない空疎な国自慢の変形

尊皇思想・忠孝の道徳にも批判的

             

津田の理想

国民を一つの有機体として結合させる公共的なモラルの発展を目指す