和辻哲郎

二つの顔を持つ思想家

①「近代」主義者

国民国家の擁護

個人主義を否定し、国家への奉仕を要請する

戦争の流れに同調する

②反「近代」の哲学者

倫理学』『風土』

人間存在の時間性を重視したハイデガーを相手どる

人間存在の空間性を重視

近代的原理の解体を目指す

             

人間=間柄的存在

個人と社会の弁証法的な統一によって真の主体性が確立される

近代西洋の個人主義的人間観を批判

 

人間(じんかん)の学

倫理学は人と人の間柄の学である

               

倫理

孤立的な人間の意識の問題ではなく、社会存在の理法である

 

日本思想と西洋哲学の止揚を目指す