2022-08-03 和辻哲郎 二つの顔を持つ思想家 ①「近代」主義者 国民国家の擁護 個人主義を否定し、国家への奉仕を要請する 戦争の流れに同調する ②反「近代」の哲学者 『倫理学』『風土』 人間存在の時間性を重視したハイデガーを相手どる 人間存在の空間性を重視 近代的原理の解体を目指す 人間=間柄的存在 個人と社会の弁証法的な統一によって真の主体性が確立される 近代西洋の個人主義的人間観を批判 人間(じんかん)の学 倫理学は人と人の間柄の学である 倫理 孤立的な人間の意識の問題ではなく、社会存在の理法である 日本思想と西洋哲学の止揚を目指す